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63,800円(税5,800円)
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この作品はマネが亡くなる1年前に描かれたものです。そのころのマネは病気により足腰が立たない状態になっていました。まさに最後の力を振り絞って世に出した作品といえます。モデルはシュゾンという給仕の女性。なんともいえないメランコリックな表情が印象に残ります。また、マネは劇場でスケッチはしたものの、アトリエにバーのセットを作ってモデルを立たせて最終的な構図を描いたと言われています。 実はこの絵、前を向いているのはシュゾンただ一人で、あとは後ろの鏡に映った劇場の様子です。女性の前のお酒のボトルや果物がはっきりと描かれているのに対し、鏡に映った劇場はぼんやりと描かれており、見事な対比をなしています。 また、左上に空中ブランコ乗りの足が見えますが、当時のフォリー・ベルジェール劇場ではこのような演出もあったそうです。マネも青春を謳歌したこの劇場のざわめきが聞こえてきそうな一枚です。